雇用の形態は様々ですので、職場では多くの雇用形態で働く方々がいます。派遣会社に登録して介護職場に派遣されている派遣社員は職場で、「派遣社員はすぐに辞める」というレッテルを張られているケースは少なくありません。そして、「結局派遣だから」と正社員に見下されるような空気のある職場の場合、正社員が派遣いじめを知らず知らずのうちにしているケースがあります。

様々ないじめがありますが、いじめで多いのは、誰もが避けたがる手間のかかる仕事をやらせることです。例えばおむつ交換です。普通のおむつ交換ならば5分ぐらいで終わりますが、軟便等で臀部洗浄の時間がかかるようなおむつ交換を集中して派遣社員にやらせるといういじめです。さりげなく、派遣社員がその対象者のおむつ交換をやらざるを得ないシチュエーションに持っていくのです。そうなると派遣社員はやらないわけにはいかないので、その対象者のおむつ交換をやることになります。

この場合、いじめに上手く対処するにはどうすれば良いのでしょうか。その対処法とは、おむつ交換をとても丁寧に綺麗に行うことです。現場の施設長などの責任者は、おむつ交換の結果をさりげなく把握していることがあります。介護現場では、オムツの皺は褥瘡などの疾病につながることがあり、おむつ交換は大事な仕事です。おむつ交換に力を入れている施設は意外と多いのです。いじめを逆手に取り、うまく評価されれば、正社員の話がきたり、道が拓けていくでしょう。

そうは言っても、自分をいじめる人とともに仕事をしたくないという人も多いでしょう。その場合は、無理せず派遣会社に相談して職場を変えるようにしましょう。